瞬きするたび …
美しい詩はない
重なり合った
偶然必然を生きている
形在る 尊い いのちが
手と手を合わせ
明日(みらい)と昨日(かこ)を ほら …
抱き寄せて祈った儚い いま
今日があれば
明日が来ると思っていた
幼いボクが痛い
瞬きするたび
大切なものが消えていく
溺れても走る
眼差しの色が
叶わない恋みたい …
一瞬のときが
意識と無意識に
増えていく … 褪せていく …
生きていくたびに
squareへと恋をした日常が
温もりとか人らしさを
どこかへ連れ去ろうとする …
眼に映した何枚(いくつ)もの写真を
記憶出来ない儚さを愛していたい
目蓋を閉じれば
大切なものが溢れ出す
なにげないことほど 美しい詩はない
瞬きするたび
大切なものが消えていく
戻れない記憶を
過去(きのう)へ見送るブルース
誰もが鳴らしながら
そっと
未来(あす)を信じている …