覚えてますか、
あなたが僕についた初めての嘘を。東京の真ん中で。
覚えてますか、
あの日あなたが振った運命のダイスで僕らの旅が始まった。
眠れぬ夜を越えて。誰かが捨てたガラクタ集めて
荒れた大地を拓き。あなたの背中追いかけた。
あー何も恐れずに、明日を信じてた僕は
深夜のバスに乗って、遠い街へと走り出した。
あー迷う事もなく。旅をしていたあの時間
沈まず輝いてた あの夕陽は今も胸に。
思い出すのは、最後の走り。
タイヤ潰れても走った、終わらせないため。
思い出すのは、ミラーに映る君のオレンジの姿が、
大きくなった気がした。
暗闇に身を潜め、緑の視線、恐れを感じた。
夜が明けても寒い、窓が少し開いていた。
あー、舵を誤って、流れに翻弄された日々や
いつも騙してばかり、遥か彼方で彷徨った。
あー、頼りない仲間、何度もぶつかりもしたのに
いつでも笑っていた。これからも続く旅路。
覚えてますか。
あなたが僕に言ったあの日の言葉を。
大好きなこの街で。
新しい海に、旅立つ勇気くれたあの日の言葉を
忘られぬ言葉を。
あー臆病だった僕は 大きな船を降りて
手漕ぎボートに乗って、広い海へと漕ぎ出した。
あー恐れることはない。帰る岸はいつもここにある。
その景色焼き付けて このボートは海をこえて。
地平線のその向こうへ。