真壁寂室「淺草管弦樂」歌詞

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淺草管弦樂 / 真壁寂室
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「淺草管弦樂」歌詞

歌手:真壁寂室
作詞:真壁寂室
作曲:真壁寂室・ヒバリタカチカ


夕暮れの仲見世に
孤独がぽつぽつり
現実は窮屈です
あゝ街傘は七分咲き

どんな自分を演じればいゝの?
煌めく宵の淺草六区園路
退廃的感受性の
行き場を探す僕に才は無ひ。
然れど、ざくばらじゃ無きゃ
ア・ラ・パージュ
雨はザアザアザア

冷たゐ淺草時刻は零時
諦めた過去も彩つたアーク灯
人知れず隠した本音と
雨音が織成す管弦樂
優艶に散つた夢の花や四季
巡る季節の中でもう壱度
咲いて魅せろと願つた
僕は儚き壱輪の宵待草

数ゑ切れぬ選択肢を
道半ば放り投げた
僕は何に成れるだらう
頬をはらり濡らす通り雨

千秋楽の様な日々に
別れを告げる今宵は
びしょ濡れのパレヱド
何故自分を押し殺して迄
生きて居るつて笑つてくれよ
罪や欲の争ひも
華と想ゑばア・ラ・モード
落ち着かなひ夜に
弾く水溜りが拍手喝采の様

要らなゐ雨傘
思考はクレヰジー
高が他人の言葉が何に成るの
宵闇に搖れる黄色ひ花
淺ましひ独りの管弦樂

病まなゐ淺草
想ひはクレツシヱンド
此の雨よ如何か止まなひで居て。と
やうやう白く成り逝く空
新しひ朝はやつて来ますか?

淺草午前未明に
土砂降りの雨は上がるのでせう
鉛の様に重かつた壱歩は
絶望の様な泥濘の中

人は何故、違ゐを個性だと
優しく水をあげられぬのでせう
夢も自分も疑つて終つたわ
夜の果て俯く宵待草
報われなゐ想ひだつて藝術的だ
小夜鳴ら淺草管弦樂


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